右下がりへの挑戦

AA描きになると一度はぶつかるのが「右下がり」をどう表現するのかということです。左下がりには「/」「／」「ノ」「リ」をはじめとして、かなり豊富な種類がありますが、右下がり表現はなぜか極端に少ないことに起因します。

なぜ文字には右下がりが少ないか。私なりに考えてみると、これは人体の構造に関わっているのじゃないかなと思います。というのも、右手で文字を書くとき、いわゆる筆記体はやや左下がりになります。

＊↓草書体で書いた文字。右手が体に対して平行では無いため、
　　全体的に左下がりになる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｰ､　　　 　　＿
　　　　　　　　　　_,, ---､　　　　　 (ヽ　　｀l　|_,,-､ (ﾆ二　|
　　　　　　_,. -'''"　 ,,_＿ﾉ 　 　　　ノ_ﾉ , -'"　r-''ﾞ 　} ）/　l
　　　ｨ'''"~ _.-''ﾌ 　/　　　　　　　 ,-､　 ｀ｰ 'l　ﾌ_　 / // ./
　　　 ￣￣　 /　 /　　　　　　 　 l　}　 ヾン　　ノ /ノ<　/
　 　 　 　 　 /　　{　　 　 　 　　 / /　　 (__,,／）)　　 ｀~
　　　　　　 /　,ｨ　| (｀''ｰ-､　 　/ / /|　 　, -'"ノ,へ
　　 　　 ／ ノ　|　|　 ｀ﾞ＼_）　/　し'/　　（__ 　　-''"＼
　　 l^￣ ／　　|　|　　　　　　{ 　　/　　(二~,ｨ　ｲ~｀ｰ'
　　　^ヽ′ 　　|　|　　　　　　 l　 /　　　,､　　|　.|　,--､
　　　 　 　　　 ﾉ,,ﾉ　 　 　　 　｀ｰ'　　 /　） 　 |　|　 ヽ_ ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞｰ'　　 <_ ﾉ

そのため、古代中国から発祥した漢字などは数千年の時代の中で洗練されてきたのですから、その過程で「書きにくい」「バランスが悪い」右下がり表現は自然と淘汰されてきたのでしょう。そしてそのツケが、日本のアスキーアートに大きな影響を与えている…ということじゃないでしょうか。

しかしそこで嘆いているだけでは無いのが職人というもの。いろいろと苦労しながら、日夜うまい表現を考えているのでした。

＊点描による右下がり表現

565　 ◆ICE/85pBAo 　sage 投稿日：04/08/15 22:30 ID:???
カナブン 
　　　　　　　　　　,..､.,,..､-‐- 、 
　　　　　　　 ,.､-'´　　 ｀`ヽ、 ｀`‐ ､ 
　　　　 　　 !　　　　　　　　 ヽ、　　｀`ヽ、 
　　　　　　 i、　　 　　 　　　　 ｀ヽ､_　　　｀ヽ、 
　　　　　　 ヾ ､　　　　　　　 　　 !　｀`ヽ、　　ヽ, 
　　　　　　　 ヽヽ､_　　　　　　　　i　　_,,..ﾂ'´￣ヽ、 
　-t,、　　,r‐-､_ヽ、ヽ.　　　　　,.ｒ'´￣　　　　　　 i 
　　　｀ヽv´/‐-､`＝.､i、　 ｒy'´ 　　　　　　　　　　i,ヽ 
　　　　　｀"　　　｀ー‐t､v´t、　　　　　　　　　　　i」_i__,.r'´ 
　　　　　　　　　　　　　｀ｰ､_ﾐヽ、　　　　　 　　　 !´,..ゝヽ、 
　　　　　　　　　　　 　　 r‐''´ー`_､　　　　　　,..､ｔ'´　　ヽ.ヽ. 
　　　　　　　　　 　　　 / .j‐'''了´　ヽ､_　 _r'､´　　｀t_,.._,.､ヽヽ, 
　　　　　　　　　　　　/　ﾉ　　!. i‐‐--'´｀´ヽ.,_)　　　ヾ´ ヾ>｀｀ヾz_-ﾆ=一 
　　　　　　　　　　　_/ /　　　i　 !　　　　r,='´ヽ 　 　 ヽ 
　　 ,r､,.-‐==＝＝'-シ　　　　!　 i　　　 ゝつ 　｀ヽ,..､-' 
　　　´　　　　　　　　　　　　　i、 i 
　　　　　　　　　　　　　　　　　i　r! 
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ,/｀ 
　　　　　　　　　　　　　　　　　 i ! 
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! i 
　　　　　　　　　　　　　　　　　 i i 
　　　　　　　　　　　　　　　　　/-! 

＊漢字による右下がり表現。目と口に注目。

359　 ◆Skeb.HnenE 　ケンポー記念日 /sage 投稿日：04/05/03 19:20 ID:???
　　　　　　　　　 _, ‐ 、　　, ‐､_ 
　　　 　 　 　 ／/ ,へヽ‐/ へヽ＼ 
　　　　　　　/　ィ´￣｀　 ´￣ヽ　　ヽ､ 
　　　　 　　／　　　　　　　　　 ',　 .ﾊ. ヽ 
　　　 　 ／ 　 /　//　　　ヽ ､ い. 　 ',　ﾊ 
.　　 　 // /. // .!.:i 　 　 ｉ:.|: |::.ｌﾊ.　　i 　 ', 
　　　 //ｌ.:ｌ.|.:| |.､l!.:|::. 　 .:|:.l ﾉ.:.l:_｣ 　 |: 　 i 
　　　 ﾚl ! |.ｌ.:| l:::|ｌ`ﾄゝ:..:::ルイｿ|:ﾉｌ :...:|:: : :.l 
.　　　　l弋!ヽNィ‐元rヾノ ,示ーr､|.::.:.:!::::::::|　　　アチョッ！ 
.　　　　ゝN｀ | 弋'_ソ　　　弋'_ン .l.::::::ﾄヽノ 
　 　 　 - ―‐ ､ ’'　 ｒ-‐‐ 、　 　 | .:::ﾑ´ 
.　 ／　　　　　　ヽ　弋＿ ﾉ　_ .イｉ:::/ 
　,'　　　　 　 　　　!ヽ气Y乏ー‐､ ﾚ′ 
　!.　　 　 ,　　i　　.l　　　| 　　　　＼ 
　ヽ ヽ 　 l 　 .|..::ノＯ―┼―Ｏ 　 /、 
　　 `ｰ'‐┴r‐ ' ´）　　　:|　　　　V　 ＼ 
　　 　 　 　 'ｰ '1　　 　 .|　　　　 ｌ　　　ヽ 
.　　　　　 　 　 !　 Ｏ―┼―Ｏ　 Ｌィiﾆﾕゝ 
　　 　 　 　 　 ｌ　　　　　| 　　　　ﾊ　|　l　 l 
　　　　　　　　l　　 　 　 |.　　　　乂 _＿ ノ 
　　　 　 　 　 ｌ.　　Ｏ―┼―Ｏ　　ヽ 

＊「＞」「∧」「く」「ト」などを使用した交叉利用表現

13　 （*ﾟДﾟ）さん　sage 投稿日：2005/05/05(木) 21:57:14 ID:qInIQlu6
　　　　　　　　　　　　　　 　,. -──−──- ､ 
　　　　　　　　　　　　　　∠ -‐ ￣￣￣＞-､　 ＼ 
　　　　　　　　　　　 　／　　　　　　　　　　　＼　 ＼ 
　　　　　　　　　　　／　　 　 　 /　　　　　　 　 ＼　 ＼ 
　 　 　 　 　 　 　 /　/　　　　　|　　　　　　　　　　＼ 　＼ 
　　　　　　　　 　/　/ 　 　 　|　|l 　 　 　　|　　│ 　 |　 　ヽ 
　　　 　 　 　 　 | 　|　 イ⌒ﾄ|　| |　 　 丁卜、　| 　 小、　│ 
　 　 　 　 　 　 ∧　l､　＞‐､」ヽゝ＼「 ,.-┴く／　/// ||　　| 
　　 　 　 　 　 / /ヽトゝ}　ｆ仏　　 　　　ｆｊ;ヽ　ヾ / ハ川　　| 
.　　　　　　 　 | ｉ　　＼」　ヾｿ　　 　 　 ヾソ　| /／　|/ | 　 | 
.　　　 　 　 　 | |/　|　　| ｀￣　ヽ　　 　 ￣´ | |ｉ_／/　 |　　| 
　　　　　　　　| | 　│､∧　　　｢￣￣,　　　　|├¬　|　|　　| 
　　　　　　　　| | |!　|｀T´ヽ　 　 ､ __/　　　イＬ_しｲヽ|　| 　 | 
　　　　　　　　| | |}　|　|/ 　｀＞ 　＿,. -'´　ﾄ､　￣ i}八|　 / 
　　　　　　 　 l,ﾊ仆､|｀＿＿/　 i　　 　　_／　＼-､　　|　/ 
　　　　 　 　 ／￣￣　　　/　　ヽ_＿／　　　　/／￣厶'─-､ 
. 　 　 　 　 /　　 　 　 　 /　　／⌒ヽ　 　 　 /´　　　　　　 　＼ 
　　　　 　 /　　 　 　 　 │　/ 　 ＿∧　　　/　　　　　　　　　　 ＼ 
クレハ (パンゲア）