AA技術

キャラ目のパターン

アスキーアートをたくさん作っていると、作る素材は違っても、ある程度のパターンというのが見えてきます。特に目の部分はAAが盛んに作られ始めた2000年代前半から試行錯誤が重ねられ、ある程度「この文字を使うとそれなりに見える」というものになってきま…

透けるアスキーアート

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ストーリーAA表現の実験

以前の記事で、主に「効率化」という側面でやる夫AAの技法に興味を持ったこともあり、自分で一度やってみよう!と思い挑戦してみました。といってもそのままやるのは面白くないので、モナーやプチ系AAの技法や顔文字板の大型AAも織り交ぜた、ひとりで全部作…

やる夫系AA研究…というか思ったこと

AA長編板のAA描き(・д・) ◆eI80oDeCHIさんとこで、やる夫のアスキーアートについての蘊蓄を読んで、よーし、私も一度手法を試してみるか!と自分で作ってみたりして、なるほどと思ったことなどを書いてみたいと思います。参考リンク:http://dechi.xrea.jp…

アスキーアートのアレンジ手法

元絵があるAAを作るときは、だいたい手作業によるトレースで出来ていくわけですが、大きさや角度で難易度が変化するのは、以下の記事でもお伝えしたとおりです。 関連リンク: 角度とか。 - アスキーアート・エッセイ(廃墟) アスキーアートのサイズ - アス…

アスキーアートの作り方集inやる夫

AAの作り方を知りたいなら一昔前は2chの顔文字板やAA長編板でしたが、今やその近辺は語り尽くされた感もあって、AAの話なんてさっぱり見ません。ふつーにAAに関する話ができるホットな場所なら、やっぱりやる夫関係ですね。というわけで、AAに関係するスレッ…

二重線の表現

アスキーアートにおいて、服の装飾を表現するために様々なテクニックを使うわけですが、そのひとつに二重線をどう表現するかというものがあります。特にAAは女の子キャラが題材になる場合が多い分、セーラー服の襟ラインなどを表現したい場合、二重線を使っ…

ハネ付線

近頃のアスキーアートを見ていると、その線の大胆さに驚かされます。ちょっと前にも書きましたが、クッキリ線のAAが多いせいか、線のハネなども割り切って残しているのが印象的でした。「男は度胸!なんでもやってみるもんさ…」ということで私もさっそく実験…

視線が気になる

アスキーアートはだいたいキャラクターものが多いのですが、特に日本のAAは「目」で表情を作るものが多いです。顔文字においても目の表情で喜怒哀楽を出すのは既になじみ深いモノでしょう。「例:( ゚∀゚ ) (`д´)(;_;)(^ヮ^)」さらにこうした表…

ユニコードAA

久しぶりの2ch顔文字板でびっくりしたのは、ユニコード*1のアスキーアートです。と言っても、以前からこれらのユニコード文字を使ったものはよく目にしましたが、せいぜい■のような黒ベタで大型文字を表現したり、顔文字の一部に使ったりする程度でした。現…

携帯用アスキーアートについて

ここの日記で、AAを小さいフォント環境で見たいというような質問から、見る人がローカルかグローバルな環境で選ぶ必要があるというような話がありました。AAの閲覧環境は、大まかに分けると等幅フォントとプロポーショナルフォントの2種類あるわけですが、…

「手」を抜かない

人間の部位で複雑な部分と言えば、たくさん器官が集中している顔ですが、五指を持つ手もかなり複雑な形をしています。それはアスキーアートにも言えることで、もっとも苦労する部分は顔の表情であり、次に手のかたちだと思います。 顔文字は「(^_^)」のよう…

アスキーアートも動画で解説

ちょっと前にニコニコ動画*1で、以前私のWebサイトでも紹介したAA制作過程の動画(Clover.txt ◆JSZnpySI6さんの)がアップされているのをみつけ、懐かしいなと見返す機会がありました。ニコニコ動画の特徴は、そのコンテンツにコメントを付けられる点ですが…

水を表現する

某ゲームで水の妖怪なんかと戦っていたのですが、最近のゲームはテクスチャが綺麗で良いですね。とりわけ海とか湖とかキラキラしていて、本物に近い印象を受けます。個人的に水を見るのは好きで、よく川に足を浸しながら反射光を眺めたりしていたものです。…

良いアスキーアートは丁寧さが大事

以前、他の人がAAを作っている動画などを見た最初の印象が、「え〜! ズレ直しとか丁寧すぎだよアワワ」という感想でした。(参考:アスキーアートの制作過程(その2) - アスキーアート・エッセイ(廃墟))そのときに自分の作り方の杜撰さを思い知ったわ…

文字を想像するテクニック

今時のアスキーアートは良いエディタがあるので楽に作れるのですが、それでも作成者のノウハウが必要になる部分は多々あります。そのうちのひとつが、キャラクターの瞳をどう表現するかということです。 *瞳の例。ひらがな、カタカナ、漢字など多彩な文字を…

トーンワーク(その2)

今回はアスキーアートに「色」を添える役割を持つトーンについて。以前にパターン*1、シャドウ&ハイライト*2という機能があると述べましたが、こうした表現を使ううえでのテクニックとして、グラデーション*3を使うと、より豊かなAAが作ることが出来ます。 …

斜め線の処理方法

お正月ボケもやっと抜けてきたところで、本来のAAテクの蘊蓄を飽きもせずにやりたいと思います。以前の記事で、AA描きにとって右下がり線は鬼門ですよと書きましたが、そのあたりについての解説をもういちど。以下のは某所で書かれていた記事なんですが、…

アスキーアートのサイズ

日々生み出されているAAは様々な種類もありますが、大きさもかなりマチマチです。その大きさはどういう意図のもとで決定されるのか?今回はその点を少し考えてみたいと思います。AAのサイズは、おおまかに以下のような条件で決定されます。●単純に元絵の原寸…

線のタッチを考えてみよう!

アスキーアートは文字と空白で表現されたモノトーンの世界ですが、同じ線を使っていても、華やかに見えたり薄く見えたり印象が違う場合があります。それは絵画と同じように、鉛筆で書くか、クレヨン、筆あるいはマジックペンで描くなど、線の幅・濃淡・かす…

アスキーアートの制作過程(その2)

以前にAAの制作風景を動画にして遊んだりすることを紹介していましたが、他の職人さんのも見てみたい!と募集したところ、顔文字板@2hでもいろいろな方が挑戦してくださいました。以下はその一部です。復刻堂 ◆ShiORINra2さんのAA…セオリー通り、瞳からのス…

アスキーアートにも絵心は必要

昔からよく言われるのですが、「AAは絵を描けない人でも出来る」という、取りかかりやすさのメリットがあります。それはそのとおりで、AAはコピー&ペーストと掲示板の表示癖を知っていれば、誰でも出来るからです。ただ、一から作るとなるとそれは絵でもAA…

アスキーアートの制作過程

スポーツにおいて自分または他人のフォームをビデオに撮って研究するという手法がありますが、AAでもそういうことが出来るんじゃないか、と考えた人がいました。AA描きの中では結構知られた太田さんという人なんですが、このAAの製作過程を記録するという試…

改造・バランスって難しい

私は専ら一からアスキーアートを作る部類*1で、あまり他人が作ったAAとかを改造しないほうです。何故かと言えば、やはりバランスを取ろうとすると試行錯誤が必要になり、余計に手間がかかってしまうからです。まぁ、適当に妥協してバランスが崩れていること…

線の省略とデフォルメ

ちょっと今日の記事は専門的というか、AA作っている人以外はどうでもいい感じなネタです。前回でもアスキーアートの作風(クセ)について話しましたが、このようなクセが残る場合というのは、作る過程で法則性というか、理論的なことを実践している結果と言…

自分の作風を求めて

顔文字板でアスキーアートを作り始めた頃の私は、自分でもあまり個性が感じられないAA作っていると思っていて、その点は少しコンプレックスでもありました。原因の一つにいろいろなジャンルのAAに手を出して、つまみ食い状態だったこともあるわけですが、今…

アスキーアートの起点

AAを作るときのセオリーとして、「キャラクターの目から作れ」というのがあります。私も以前は大型AAを作るとき、そのセオリーを念頭に置いて作っていました。 たとえば上から順につくっていって、 開始点→,、 ,、 ∧_∧ ; `ー' `, ( ・∀・) → ヽ・ ああ、目の…

トーンワーク(その1)

以前、顔文字板アスキーアートのルーツでも引用しましたが、2ちゃんねるAAの特徴として「::::::」などによる陰影・濃淡表現があると言われています。もともとこうしたトーン表現は、AAの題材となった漫画やアニメの手法をそのまま導入したものであり、この…

角度とか。

アスキーアートはもちろん平面による表現方法ですが、絵画や漫画と同じく、奥行きの概念によって表現幅が広がっています。 *平面図法 ___________________ (ヽ))/) 彡=゚д゚ミ / つ ∧∧ ,s( 人 ~′ ̄ ̄(,,゚Д゚) し' ヽ) UU ̄U U  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄…

アスキーアートの技術と使用文字数の関係

AAを作る人の中で、いわゆる上手い人ってのは表現の幅が広いです。基本を押さえて線を綺麗につないだり、応用を効かせて難しい漢字をぴったり当てはめたり…。共通して言えることは、線に引っかかりを感じさせない、文字を文字として意識させない、と言う文字…