ストーリーAA表現の実験

以前の記事で、主に「効率化」という側面でやる夫AAの技法に興味を持ったこともあり、自分で一度やってみよう!と思い挑戦してみました。といってもそのままやるのは面白くないので、モナーやプチ系AAの技法や顔文字板の大型AAも織り交ぜた、ひとりで全部作っちゃう実験作です。「どうやってAAを魅せるか?」という表現の練習なわけですが、ひじょーにヒマなことをしました。


AAで「ソードアート・オンライン」(導入部)※実験作なので続きません
目的がAA技術な話なので、ストーリー自体は借り物です。原作者に敬意を込めて。

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やる夫、モナー&プチ系AA、顔文字板大型AAのジャンルについてはこの小話の前半で
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1250494002/4-36

  • ストーリー作り&コマ割り

しっかりした話を作る時は、まずテキストだけで書き起こしてみると質が高くなります。ノリが必要なときはAAと同時に作るのもいいですが、あとで設定に齟齬が生じる場合があったりします。なので私はまず「原稿.txt」みたいのを作って、それをもとに1コマずつに区切っていきます。このときに(´д`)editのストーリー形式ファイル(ast,asd)を使うと便利ですね。

  • キャラクターデザイン&AA作り(AA探し

だいたい話の構成が固まったら、次にどんなAAが相応しいか割り当てていきます。やる夫AAの場合は、基本的に既存のAAを探す&当てはめる作業で時間がかかるでしょう。ない場合は既存のを改造するか、一から作る作業になります。今回はほぼ自作ですが、以下のAAを参考にしました。特にAAキャラクターデザインとして「やる夫サイズ」にデフォルメをして、使い回しができることを念頭に置いて作りました。

MASKED RIDER CLAWS
プチキャラポーズの参考に
http://yaruo.my-sv.net/
やる夫のポーズ、手を参考に

  • AAをストックする

ストーリーを作る時にバカにならないのが、使ったAAを管理していくことです。基本テクニックとしてAAを「使い回し」がありますが、それだけでなく頻繁に使うものは改造して「バリエーション」を増やしていきます。こうすることで最初は産みの苦しみがありますが、後半になるほどAAの種類が増えるわけですから作成の負担が減っていくことになります。

今回のAAで作成したバリエーション集
ストーリーAAの特徴として、キャラクター以外のAAが結構必要なことです。今回は以下のような種類のAAを作りました。特に「手」のAAをキャラクターと合体させて使うとバリエーションが増えるので、このあたりをたくさん持っておくと役に立つと思いました。

●タイトルAA 2種
●キャラクターAA(やる夫サイズ〜大型サイズ) 9種24個、6種18個、3種3個
●キャラクターAA(プチサイズ)4種8個、7種7個
●背景 8種
●小物 フキダシ、文字(効果音など)6種、手 5種、道具 5種
●モブ(動物系) 1種7個
●モブ(キャラクター) 18種25個 その他6種

*擬音・効果音AA カイジJOJOフォントを参考に(笑)
,ィ  _          r、ヘ
| | | | <つ /! / ̄/Vレ'       /) /!
`  | |   //   ̄| |   -=ニつ   ̄//
  レ'  (/   (二ノ            (/
       ◎     __
    ./7 (\   ∠ニ=ァ/
  ∠/  `V    //   =ァ_, -ァ
              .レ'      ̄ ̄
                  ∩00  ∩
             ⊂ニ' ,⊃ ⊂' ニ)__
              ( ( ̄    ノ i⌒ ) ) O O
                 ヾニ⊃   '∪⊂ン'
*手のAAは重宝する!
              n
          rr.r | |
        {{,UU. し^}
        ヽ / ノ

     , ヘー‐- 、
    ノ ヘー‐-ィ
.    //`\   /`ヽ
   //^\ \'__/
.  /   ヽ,_ ヽノ/
 /.   <^_,.イ/
 |     ノ´

     (⌒)
  ,┬┬、!~〈
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  レレ'、ノ‐´   ̄)
  `ー---‐一' ̄

大型AAを一から作るときは、このスレを参考にするといいかもです
解説は顔文字板の◆BOXMANq9ssさんらしいです。
やる夫が、AA職人を目指しているようです


さて、ここまで気が付いたことを書きましたが、AAを効果的にみせつつ、かつ効率的に作る工夫をしてみましたが、やっぱり一から作るとなると約30コマに2週間ぐらいかかってしまいました(もともと手が遅いのもありますが)。でも上記のような点を意識して作ると、かなり時間の短縮になったような気がします。

もっとも、自作AAを無くした純粋なやる夫形式で30コマを作ってみると、だいたい4〜5時間で出来ました。やる夫AAは「スピードが命!」ですよね。…という身も蓋もない結論ですが、今のストーリーAA時代は細かい自作AAよりコピペシンプル&スピードAAかもなーと、ちまちま作っていて感じたりしたよ!