視線が気になる
アスキーアートはだいたいキャラクターものが多いのですが、特に日本のAAは「目」で表情を作るものが多いです。顔文字においても目の表情で喜怒哀楽を出すのは既になじみ深いモノでしょう。「例:( ゚∀゚ ) (`д´)(;_;)(^ヮ^)」さらにこうした表情のほかに、視線というのも大事に要素になってきます。
*こっち見んな 視線だけでなぜか笑えるネタ
( ゚д゚)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
( ゚д゚ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
( ゚д゚ ) ガタッ
.r ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
\/ /
⊂( ゚д゚ )
ヽ ⊂ )
(⌒)| ダッ
三 `J
/ O | ̄| O ヽ
| / | |
ヽ、. ├ー┤ ノ
*やる夫
___
/ \
/ノ \ u. \ !?
/ (●) (●) \
| (__人__) u. | クスクス>
\ u.` ⌒´ /
ノ \
/´ ヽ
____
<クスクス / \!??
/ u ノ \
/ u (●) \
| (__人__)|
\ u .` ⌒/
ノ \
/´ ヽ
小さいAAやテンプレAAについては顔の輪郭と目の位置をずらすことによって視線の向きを変えるという手法が一般的です。「例:(,,゚Д゚)→ ←(´∀` )」
大型AAになると輪郭固定型が多いというデメリットがありますが、小型AAに出来ない微妙な視線が表現出来ます。というのも、小型AAは顔の向きであったのに対し、大型ではその関係が「黒目(虹彩)」と「白目」の位置というものになるからです。そのため「正面を向いているけど視線は右側」とか「斜め横を向いているけど視線は正面」というふうなことも出来るわけです。
この絵のAAを作ってみた例。キャラの顔は右斜めを向いていますが、視線は正面へ飛んでいます。左上の拡大図のように、視線を決定づける白目はほんのわずかな幅。ここをはっきり表現しないと視線がグラグラしてしまいます。
/^', / (__ノ / ̄ヽ , -‐ _|=ー‐ .、 / ノ / ./ `〈 / / ,.イ i ト、 r‐ァー―---/ ___i -;Z ^| /|-、| ! 〉〈ろ ⌒ヽ/ \. | f´;;ハ! レレ'f;;}V-ァ 元絵は正面への視線 〉〈:.(_ ∠_ :::`| 込;ン じ |'´ → !:イ  ̄`ーヽ、. V ゛゛ 、_, ,ツ 作ったけど |.:ハ__, ィ彡ェァ;;.: `>‐<リ 右を見ているようにも見える… `ー―=ァー'彡' ;;.:.: (:::.) ,,; . // / /'’;;,:,:,:,:,:,,:;'’ \ /.//--ーイ.:.:.:.:.:./ //`ー-' ヽ、__{ /.:.:.:.:.::.:/ / > _>i===='__/ . ( / , イ_ノ/ / (__/ / / { / ー' /^', / (__ノ / ̄ヽ , -‐ _|=ー‐ .、 / ノ / ./ `〈 / / ,.イ i ト、 r‐ァー―---/ ___i /Z^| /|-、| ! 〉〈ろ ⌒ヽ/ \. | f壬;;i`レレ',爪/-ァ ←「i`」白目幅を「`」で 〉〈:.(_ ∠_ :::`| 込;ツ ヒ! |'´ ←「爪」黒目と白目の複合 !:イ  ̄`ーヽ、. V ゛゛ 、_, ,ツ 視線を正面側に持っていく |.:ハ__, ィ彡ェァ;;.: `>‐ <リ `ー―=ァー'彡' ;;.:.: (:::.) ,,;' // / /'’;;,:,:,:,:,:,,:;'’ \ /.//-`ーイ.:.:.:.:.:./ //`ー-' ヽ、__{ /.:.:.:.:.::.:/ // > _>ヒ===='___!/ / , へイトー'Vン (_/ / / { / ー'
ただ悩みどころは、大型AAのほうが視線表現がドット単位の戦いになりやすいという難しさを孕んでいるところです。まず日本のアニメや漫画のキャラクターは黒目がでかい!でかすぎます。対して白目の部分は小さいです*1。そこをちゃんと捉えて表現できるか…AA描きとしてのこだわりの部分のひとつでしょう。
*1:黒目:白目=9:1とかザラにあります